みーの記憶 交通事故と介護と回復の記録

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記憶はしっかり生きていた。



夕方、言語の先生がカードを示しながら、描かれた絵の名前をみーに聞いていった。バナナ、電車、キリン、猿、…みーは全問正解。
次に「猿」はどこで見たことがある?との応用の問い。
みーの答えは上高地」だった。
言語の先生は???
驚いた。私の頭の中の答えも「上高地」だった。
みーと何度も通った思い出の地、上高地。
河童橋のたもとにも、ザックを背負って歩いた涸沢への道沿いにも、必ずそこには「猿」がいた。
親子の猿を眺めながら可愛いねと歩いたり、怒らないかと恐々横を通り抜けることもあった。
みーと歩いた上高地。アウトドアの記憶がみーの中に生きていてくれたことに涙が出そうになった。
記憶は曖昧で混乱しているようだけれども、もう一度みーとキャンプや登山をしながら思い返していきたい…必ずみーを取り戻したい。
8月8日 月 看護メモ
想像を超える恐怖がみーには迫っているのだろうか。
昨夜から眠れず、久しぶりに激しく泣き叫び続ける。
みーは午前1時頃、泣きながら怒りながらこう聞いてきた。
「わかるようになる?」
「自分じゃない!」「ダメだ!ダメだ!ダメだ!」「時間がない」…いくら大丈夫と言っても泣きやまなかった。
前の日のみーの頑張りは、激しい恐怖と不安の裏返しだったのかもしれないと思うと切ない…。
子どもの気持ちを理解しきれない自分に腹がたつ。
同時に、健康で明るいみーを奪った交通事故に、やり場のない怒りを覚える。
補償なんてどうでもいい、みーをそのまま返して欲しい。
2時2分
入眠
3時27分
オムツの交換。泣き叫ぶ。とても辛そう…何か口にしている。怖い様子。
3時55分
入眠
6時
泣きながら起きる。ブラインドを上げ、朝日を部屋に入れた。おはよう。
事故で壊れた眼鏡をかけさせてみる。
視力の回復具合がわからないが、どうやらレンズの入った右目は眼鏡をすると見やすくなった様子。
うん、うん、と頷いている。
作り直す?と聞くと、「イヤ」
スターウオーズのキャラクターの好き嫌いを話してくれた。今朝はよく話してくれる。
7時10分
朝の経管開始。
白湯250ml
「わからない」を繰り返し、「いち」「わからない」と。数字のことだろうか。
それでも、2の次は?と聞くと、3と答える。
8時30分
経管栄養終了
歯磨きの最中、男性看護師の出す歯ブラシを噛む。ちょっとにやけていたらしい(笑)いたずら?初めて笑いが出たのかな?少しだけ口元が笑っていたような。嬉しい。
9時30分
マッサージは脚と手とどつちがいいの?「手」。
10時過ぎ
さすがに眠そう。「うん」「うん」と繰り返しながら、35分に寝に入る。左足の指先のマッサージが気持ちよさそう。
11時20分
言語の先生。
お茶、ゼリーを食べてみた。ゼリーは事故前にも食べなかったので、苦手だが、それでも口に入れた。
未来は「看護師が嫌い」(笑)大嫌いな血圧測定をするので嫌いらしい。風船を上手に掴むことも食事を食べるための練習〜目的は言わずに先生と投げ合う。他にも「アイスが食べたい」「ラーメン食べれる?」
思い、食べたいものがはっきり出てくる。
とても嬉しい。でもすぐには食べれない…
言語のリハビリでは、上手にスプーンを使って氷を口に運び、噛み砕きながら咀嚼することが出来たため、明日からはご飯を食べるリハビリが始まることになった。
良かったねー3週間ぶりの口からの食べ物が食べれそう。
昼からは理学療法士の先生とリハビリ室へ。
みーは大泣き。初めてのところへの不安感がとても大きい。赤ちゃんの頃に戻ったような泣きよう。感情の抑制が効かないのだろう。
先生は優しく、今日は見るだけにしようねと対応してくださった。ありがとうございます。
いよいよ明日はみー待望のご飯!楽しみ!
一歩一歩歩いていけば必ず未来は見えるはず!
そう信じて明日も頑張ろう。

 

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