みー、学校に戻るのはまだもう少し先になるんだよ 交通事故と介護と回復の記録

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8月23日(火)
今日、普通よりも少しだけ早めに人生の正念場の一つに直面したけれど、何が何でも乗り越えようよと、みーに学校への復学がまだ先になることを初めて伝えた。



みーは不安そうではあったけれど、真剣に聞いてくれた。
「足元が青白く光っていて、ポツポツポツって光が列に続いていた。壁に囲まれた四角い黒い世界に、写真に撮った自分の姿みたいに後ろ姿の自分だけが見えていた。出たくても出口がなくて、身体は動かなくて、姿の見えない誰かに支配されているみたいで怖かったけど、『絶対現実に帰る!』って思い続けてた。」
今朝、習慣の散歩の途中にみーがまた「思い出した」と話してくれた。
聞きながら、言葉が戻ってもまだ意識が朦朧としていた頃に、「現実、現実…」と口ずさんでいたことが重なった。
この頃、車椅子に乗せて少しずつ病院の中を散歩させていたのだけれど、目に入るもの全ての「名前」と「何者」かが分からず、どれだけ考えても頭の中から出てこないし口も動かなくて、何かわからない世界に来てしまったと思っていたとのこと。
繰り返し繰り返し場所や時間を聞いてきていたのにも理由があり、「エレベーターという物」の名前を覚えたみーは、エレベーターの前に行くと「何階?」と聞く事にしていたとのこと。
何とか周りの世界を理解しようと努力していたんだと理解できた。
午前の言語のリハビリ。
100マス引き算、5分35秒。
漢字は学年を上げてより難しい段階へ。
続いての理学のリハビリでは、「どうしたら走れるようになるのか?」と自ら質問。左足が地面に着く際にどうしても震えが起きるという現状から、「怖い」と判断してフラついてしまうことらしい。
ジャンプ練習を繰り返して慣らしていくことをしばらくやるといいとのこと。
自宅に帰ってからも、身体のメンテナンスをできるよう、私も一緒にリハビリの方法について学び、実践する。
午後からはMRI撮影。みーは少し怖がりながら部屋に入っていった。
結果はすぐに主治医より説明される。
みーは事故当初のCT撮影で頭蓋骨骨折によるくも膜下出血と脳内の広範囲での細かい出血が認められていた。
今回の撮影は脳や首の血管の損傷や、脳内の小さな出血がどの部分で起こっているのか、一ヶ月経ち現状がどうなっているのかより詳しく確かめるための撮影だった。
結果としては、右脳のおでこ部分に小さな出血が少し目立って残っていた。それ以外はかなりの部分で奇跡的にほぼ消えていた。
ただし、先の部分の出血により、例えば左手を動かそうという意識を司る部分に影響が出ているとのこと。
現在の状態は微慢性軸索損傷による高次脳機能障害ということになる。
評価の確定がまだ時期的には早く、後遺症とは確定できないが、少なくとも一生を通じてコンタクトスポーツは止めておいた方がいいだろうとのこと…みーは身体を動かすことが好きだったから…親としてはかなり辛かった。
本人も同席したため、かなりショックを受けている様子だった。大丈夫、水泳だって、陸上だって出来るからと慰めるしかなかったが、みーママは隠れて泣いていた。
言語のリハビリ。
50問四則演算、2分40秒。
作業のリハビリ。
この日、前から予定していた病院、学校、親の三者による懇談会が開催された。
脳神経外科からKさん、病棟看護師長、担当看護師、各分野リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカー、校長先生、クラス担任、養護教諭、私たち夫婦でみーの復学に向けての懇談会となった。
受傷後からの容態の変化、リハビリの現状、評価などが端的に説明された。
私達親としても、まとまった話を聞くのは初めての機会だったが、概ね感じていることと同じだった。
各リハビリ担当者の方々からは、みーが復学後に元のような状況に果たして戻るのか、仮に戻ったとしてもかなり時間がかかるし、どちらにしろ復学後に気持ちのフォローが最も必要になるだろうと学校に伝えて下さった。
学校側も受け入れには安全面での確認や、高次脳機能障害の児童の学業支援として必要な体制を整えるには時間もかかる。
特に学業の面でどんなフォローが必要か、言語のリハビリスタッフと詳しくやり取りをして下さった。
そして、「9月に予定されている修学旅行には何とか一緒に行きたい」「卒業式でみんなと一緒に」と言って下さった。ありがたい本当に。
医療ソーシャルワーカーさんより、受け入れ先病院が一つ見つかったと報告があった。ベッド空きを待ち、転院は9月5日の週になるとのこと。とにかく小児の高次脳機能障害のリハビリを受け入れてくれるということだけでもありがたい(u_u)良かった…。
みーママはみーへの思いを話しながら、涙がポロポロ溢れていた。母親として、辛いよね。でも必ず大丈夫。みーは頑張るよきっと。
懇談後、学校の先生達が病室までお見舞いに来てくださった。
みーも意識レベルがかなり改善しており、嬉しそう^ ^みーに学校に戻って何したい?と聞くと、「普通に生活したい」とのこと。そうだよね…。
先生が帰られた後、どうしようか悩んだがみーに懇談会のことを話した。
みーは夏休みが終われば退院し、学校に戻れると思っていたから、全てが初めての話となる。
全ての話をし、人生の正念場に普通より少し早く直面したけれど、何がなんでも一緒に乗り越えようと真剣に伝えた。
みーは今までになく真剣に聞きながら、やはりとても不安そうな表情をしていた。
頑張ろう、くらいついてでも頑張ろうみー!学校に帰ろうね。
今日はとても疲れた。

 

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